前書き
留学を中心に様々な事業を世界各地で展開する”EF Education First“さん主催、「私のトラベルストーリー」がテーマのブログコンテストが5/31まで開催中。
今回はそのテーマに沿って僕のトラベルストーリーを書いた。
大賞は1週間の留学モニター体験など、豪華な商品が用意されている。他の参加者の記事は#eftravelstoryで閲覧可能だ。
気になる方はTwitterなどで検索!!では本題へ!
「お金貯まって暇だし、とりあえず留学でもいくか」
これが現在3年目を迎える僕の海外生活の始まりだった。
当時僕は弱冠19歳。職業は無職。
毎日パチンコ屋に通い1日中スロットを打ち続け、そこで勝ったお金で生活していた。いわゆるスロプロというやつだ。
現在でも同じような生活をしている人たちが日本には一定数いると思うが、正直そこには夢も希望もない。
あるのは不意におとずれる虚しさと、ある程度まとまったお金だけだ。
19歳にしてそんな悲しい生活をしていたわけだが、4年が経った今では留学、ワーホリを通じて叶えたい夢ができた。
今回はその夢に向かって、毎日必死に生きている男のストーリーを少し見ていってほしい。
全ての始まりはセブ留学
毎日スロットに明け暮れていた僕にとって、海外や留学は身近なものではなかった。
そのため、ただ漠然と「英語できたらモテるかな。かっこいいよな」と、英語に対する興味よりも下心で留学へ行くことを決めた。
もちろんそんな理由で来たやつがいきなり英語を話せるはずもなく、入学時のテストの結果、下のクラスからスタートすることに。
次の日から授業が始まったわけだが、早速2つの壁が立ちはだかる。
1つ目が先生の言っていることがほぼ理解できないこと。
まあこれは英語に慣れていないから仕方がない。これから初めて海外に行く人も確実に、この問題には直面する。
2つ目は英語を話すのが恥ずかしいこと。(特に他の日本人の前では)
基本人見知りはしないのだが、そんな僕ですら最初は恥ずかしくてたまらなかった。
これも実際にその場に行けばわかってもらえると思う。
とこんな感じで最初の方は
- つまらない
- しんどい
- 帰りたい
とスーパーホームシックになってしまった。
それでも高いお金を払っているしと、自分に鞭を打ち続けて周りについていった。
すると時間の経過と比例して、どんどん英語が聞こえるようになってきた。
僕は小さい頃から父親と一緒に英語音声、日本語字幕で映画を見ていたため周りより上達が早かったのだろう。
今はU-NEXTやHuluなど月額1000円ほどで映画、ドラマが見放題なサービスが充実しているため、渡航前の英語学習に使ってみるといい。
特にテキストを開いて机に向かって勉強するのが苦手な人にはおすすめだ。
また、セブ島の語学学校の特徴の1つとして「マンツーマンレッスン」を安く受けることができる。
グループ授業でわからないことがあると
「自分のためだけに授業をストップするのもなあ…」と質問をためらってしまうが、先生と1対1で行うこのレッスンでは、分からなければいつでも聞くことができる。
これも英語に慣れるためには非常にいい環境だったといえるだろう。
そしてこのマンツーマンレッスンのおかげもあり、少しすると恥ずかしさも消えてきた。失恋のショックと英語を話す恥ずかしさを取っ払うには、時間の経過が唯一の解決法なのかもしれない。
セブ島の語学学校には計3ヶ月滞在したが、大きな壁はこの2つくらいだった。
それを超えたあとは、できないながらにも英語を話すことが楽しくなり、充実した毎日を送ることができ、3ヶ月間で中学1年生くらいのレベルで話せるようになった。
今思えばもっとやれることはあったし、中学生レベルの英語は日本でも学ぶことはできるため少し後悔している。
しかし、色々な人との出会いや、セブ島の美しい自然を体験できたことなど、お金には変えられないいい経験ができた。
語学学校へ行く1番のメリットは、英語を学べることではない。同じ目標をもった仲間と同じ時間を共有できることだ。と僕は思う。
無料だとどうしてもサボってしまうが、高額な費用がかかっているため、みんな必死になって勉強する。みんなが同じ方向を向いているのだ。
大人になるとそういう経験はなかなかできるものではないだろう。それだけでも、語学留学へ行く価値は十分にあるのではないだろうか。
挫折を味わった”カナダワーホリ”

セブ島での3ヶ月で英語を完璧に習得するつもりだった世間知らずの僕は、自分のレベルに全く納得が行かず、カナダへワーホリすることを決めた。
そのカナダでのワーホリを一言で表すなら「失敗」だろう。
僕はワーホリの成功、失敗を「個人の満足感」で決めている。カナダではあまりいい思い出がないため、失敗したとここでは書いた。もちろん楽しいこともあったが、人に話す時には絶対に辛い経験の方が先に浮かんできてしまう。
詳しくはこの記事に。興味ある人は読んで反面教師にでもしてくれ。

この記事の内容を簡単にまとめると
英語が思ったほど成長しなかったからヤケになって途中で帰った話
ワーホリに目的を持つことはとても大事だが、英語習得をメインにするのはオススメしない。
「今日も言いたいこと言えなかった…」
「何話してるか全然わからなかった…」
など、自分が思い通りに話せないときに、普段の会話ですらストレスに感じてしまう。故郷から遠く離れた地で精神的にしんどくなると、僕みたいになりかねない。
これからワーホリに行く人は、英語以外の目的を何か探してみるといいと思う。
完全に失敗だったカナダワーホリ。ただこのときの僕を褒めてやりたいことが1つだけある。
ここで諦めなかったことだ。
失敗を成功に変えた”ニュージーランドワーホリ”
カナダから失意のまま帰った僕は、ここで負けてたまるかと次のワーホリ目的地決めで悩んでいた。
とりあえずお金を貯めようと、バイトに応募したのだがここで僕の人生を変える出会いがあった。
今も一緒に旅を続けている彼女に出会ったのだ。
そしてなんと彼女は出会う前からニュージーランド留学が決まっており、僕もそれにつられて目的地が決まった。
目的地が決まったはいいが、ご飯を食べに行ったりデート行ったりでなかなかお金が貯まらない。結局ニュージーランドの資金は、最後の1ヶ月2人でリゾートバイト(リゾバ)をして一気に貯めた。
海外行きたいけどお金が…という人にはリゾバがおすすめだ。僕らは1ヶ月で20万円づつ貯めることができた。

カナダから帰国後、結局1年間日本に滞在して、2017年6月からニュージーランドでのワーホリが始まった。
カナダでの失敗から、ワーホリの目的に英語に関するものを排除した。これが結果的に大成功。この1年ではほんとに多くのことを学び、今後に繋がるものになった。
大きな出来事としてあげたいのが「ファームジョブ(農業)に出会ったこと」
ニュージーランドに草原や羊のイメージを思い浮かべる人も多いのではなかろうか。実際にその通りで牛や羊などの牧場はもちろん、野菜や果物の農場でも働くことができる機会がたくさんある。
僕にとっては人生で初めての接客業以外の仕事。そしてそれが思ったより自分にマッチしていた。
相手が作物のためストレスがたまらないし、何よりニュージーランドの広々とした青空の下で働くのはとても気持ちが良かった。
さらにファームジョブをやっている日本人はとても少なく、1年間で会ったのはたったの5人だけ。
英語が堪能なヨーロピアン達と過ごしていたおかげで、僕の英語力もみるみる成長していった。

1年間滞在したニュージーランドでは、自分がある程度満足できる英語力が身につき、それは同時にどんな国でも生きていける自信にもなった。
夢を追いかけて”オーストラリアワーホリ”
生まれてから23年、僕には夢がなかった。その結果がこうやって海外をふらふらしているわけだが、つい最近夢ができた。
「旅を仕事にすること」
その夢を現実にするため、現在オーストラリアにワーホリ中の僕は、オーストラリアでの旅をYoutubeやインスタ、このブログで発信していくと決めた。
旅が希望もなかった僕の人生を変え、夢を与えてくれた。次は僕がきっかけを作ってあげる番だ。
僕の発信をみて、1人でも多くの人が
「旅してみたい…!!」
と思ってくれるようなものを作り上げていく。
実はこのブログのタイトル”ITCHY FEET”は「旅に出たくてうずうずする」という意味のイディオム。
僕はこれから皆さんを”ITCHY FEET”にさせるべく、色々なことに挑戦していこうと思う。